ガイド 原価計算と見積もり
レーザー加工の見積もり方法:材料・加工時間・利益率
材料、廃材、加工時間、段取り、後処理、目標利益率からレーザー加工の見積価格を計算します。
レーザー加工価格は加工分数だけでは決まりません。板材占有、ロス、段取り、設備時間、取り扱い、後処理まで含めて実際の原価を把握します。
見積価格 =(材料 + 機械 + 段取り + 取り扱い + 後処理 + その他)÷(1 − 目標利益率)値引き後も直接費を下回らないことを確認し、税は税抜価格の後に加えます。
1. CAD/CAMの加工データを整理する
材料、厚さ、数量、占有面積、加工時間、切断長、ピアス数、データ版を記録します。初版ではファイル解析は不要で、CAMやネスティングの統計値を入力します。
2. 板材費とロスを計算する
完成形状だけでなく、ネスティングで実際に占有する面積を使います。外周、試し切り、不良、再利用できない端材を含めます。
材料費 = 占有面積 × 基準面積単価 × 材料係数 × 厚さ係数(厚さ ÷ 3 mm)×(1 + ロス率)× 数量3. 機械、段取り、作業を分ける
機械単価には減価償却、レーザー源、ガス、電気、光学部品、ノズル、保守と設備能力を含められます。段取りはロット単位、取り扱いやバリ取りは数量に応じて増えます。
4. 目標利益率を正しく適用する
原価100で目標利益率30%なら価格は142.86です。30%を加算するだけでは利益率は約23.1%です。
目標価格 = 直接費 ÷(1 − 目標利益率)5. 見積計算例
材料とロス48、機械32、段取り18、取り扱い22、その他5なら直接費は125です。目標利益率35%の税抜見積は192.31です。
6. 顧客向け見積書にまとめる
材料、厚さ、数量、単価、合計、納期、データ版、仕上げを記載します。公差、設計変更、対象外作業、有効期限も明確にします。
レーザー加工見積チェックリスト
- 材料、厚さ、数量、データ版を確認。
- 占有面積とロスを入力。
- 加工時間、切断長、ピアス数を転記。
- 機械、段取り、取り扱いを分ける。
- 正しい利益率式を使う。
- 値引き後の原価割れを確認。
- 範囲、納期、有効期限を記載。
よくある質問
よくある質問と回答
加工時間と切断長のどちらで料金を決めますか?
自社コストを最も説明できる指標を使います。加工時間は設備占有、切断長とピアス数はCAMデータや難易度の確認に役立ちます。
材料ロスはどう計算しますか?
ネスティングで占有した面積に材料単価を掛け、端材、試し切り、再利用できない残材の割合を加えます。
段取り費は数量ごとですか?
通常はロットごとに一度です。全体原価に加えた後で数量で割り、単価を確認します。
見積書に必要な項目は?
材料、厚さ、数量、データ版、仕上げ、前提、公差、納期、送料、税、見積有効期限、対象外作業です。
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